The books of software.

The best books for software designber and programmer.



僕に大きなインスピレーションを与えてくれた、 本棚に永久保存されている良書を特に厳選して紹介します。
ソフトウェアの開発に携わる人なら、きっと何かの役に立つと思います。

オブジェクト指向方法序説 基盤編
J.Martin, J.Odell 著
ISBN4-8101-8592-3 ¥5800
オブジェクト指向の主要な概念が最も整理されている良書。 詳細まで踏み込んでいないせいかあまり注目されていないが、 方法論者にありがちな、余計なうんちくがだらだら書かれて いないので読みやすい。また、プロセスの記述に 非オブジェクト指向のプログラム言語も表現の1つとして 認めている点も共感できる。 内容はかなり抽象的なので、初心者にはイメージしにくいかもしれない。

図解 ナレッジマネジメント
Arthur Andersen Business Consulting 著
ISBN4-492-08976-4 東洋経済新報社 ¥1680
情報、データ、知識の蓄積と活用によって 新たな発想や価値を生み出すことの重要性が書かれている。 非常に欲張った内容のせいかありきたりの話題ばかりなので、 寝る前に読むのに最適な本でもある(笑)。 具体的なナレッジマネジメントは、 『ビルゲイツのスピード経営』本がおすすめ。

ハイパーテキスト情報整理学 構造的コンテンツ作成のすすめ
Robert E. Horn 著
ISBN4-8227-2060-8 日経BP出版センター ¥3200
ハイパーテキストシステム(ブラウザなど)が使える状況で、 情報を適切に整理するための方法が書かれた本。 英語の表題は Information Mapping 法。 ディレクトリ型の検索ページ (インフォメーションマップ)の作り方や、 欲しい情報をすぐ手に入れられるような構成の仕方について、 多くの図を用いて解説しているため読みやすい。 ただし、内容はかなり抽象的なので覚悟が必要。

コンサルタントの秘密 - 技術アドバイスの人間学 -
Gerald M. Weinberg 著
ISBN4-320-02537-7 共立出版 ¥2575
ソリューションを提供する場面において、 顧客満足を得るための人間くさい裏技が書かれた本。 たとえば、安全に変化をさせる方法や信頼を勝ち得る方法などを 人間の心理を考慮して解説している。 乗りはマーフィーの法則に近い。 これを知っていないと、たとえ技術的にすぐれた仕事をしても 評価されないかもしれない。

憂鬱なプログラマのためのオブジェクト指向開発講座 C++による実践的ソフトウェア構築入門
Tucker! 著
ISBN4-88135-619-4 培風館 ¥3200
オブジェクト指向言語 C++ をオブジェクト指向らしく使うための 実践的な解説書。C++ 言語を対象にした他のオブジェクト指向の本と比べ、 理論的にしっかりしているので読みごたえがある。 それでいて、読みやすくなるように気を遣われていることが よくわかる。 著者とは以前 Nifty のフォーラムで一緒に 議論したことがあり、そのころの話題が載っているので、 個人的に思い入れがある。

リレーショナルデータベースの基礎 - データモデル編 -
増永良文 著
ISBN4-274-07564-8 オーム社 ¥2800
リレーショナルデータベースの設計方法を解説した教科書。 オブジェクト指向設計においても良い設計を行うための指針となりうるため、 データベースシステム以外を開発してる人も読んでおくと良い。

品質システム構築の手引き
飯塚悦功監修、ソフトウェアISO 9000 シリーズ研究会編集
ISBN4-8171-6070-5 日科技連 ¥2000
ソフトウェア開発において ISO-9000 シリーズを取得するための解説書。 現場の人間が作成した社内標準を元に、 ISO の必要事項を追加すれば、ISO を取得しながら 品質が上がることを主張しているように思われる。 ISO がウォーターフォールを要求していないことを 明確にしている点も評価できる。 現場の人間のための標準を作成することを強く推奨している。

CAD 工学
山口富士夫 著
ISBN4-563-01493-1 培風館 ¥?
三次元グラフィックスの基礎を数学的によく整理してある本。 最近は OpenGL などのライブラリや三次元エディタの 使用方法しか書かれていない本が多いため、 希少価値が高くなってきている。 ソースコードが記述されていないため、 そのままコピーして楽しむことは出来ない。

「正しく」考える方法
齊藤了文・中村光世 著
ISBN4-7710-1095-1 晃洋書房 ¥1700
ある結論(主張)を導くための議論(文章)において、 前提(理由)が妥当であるようにするための方法が書かれている。 内容は、三段論法などについて。 説得力のある文章を書くことに応用できるだろう。

ソフトウェア・テストの技法
Glenford J. Myers 著
ISBN4-7649-0059-9 近代科学社 ¥2700
ソフトウェアのテストの方法を、厳密に数学的に正しさを求めるのではなく、 テストはバグを発見する手段と定義して、 経済的な面を考慮して効率よくバグを発見する現実的な方法を示している。 書かれた年代は古いのだが、示唆に富んでおり、ほとんどの内容が 現在でも通じる。


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